夜間の急病、どれを選ぶ?

夜間救急といえば、救急車(119番救急)、夜間救急病院、救急救命センター、医療機関案内サービス、さらには民間救急、といったさまざまな手段を思い浮かべるでしょう。

いろいろあることは知っていても、どれをどう使ったらよいのかを知っている方は意外に少ないのではないでしょうか。特に最近注目を集めている民間救急については、その名前から多くの誤解を招いており、正しく理解している方は少ないようです。そこで、万が一に備えて賢い使い分けを勉強しましょう。

軽症?重症?

まずは症状を判断しましょう(下図)。救急医療体制は一般的に患者の重症度により初期救急(一次救急)、二次救急、三次救急に分かれています。

  1. 期救急:発熱,腹痛,軽度の怪我など入院を必要としない程度の患者を対象とする。
  2. 二次救急:入院を必要とする程度の重症患者を対象とする。
  3. 三次救急:高度医療を必要とする重篤の患者を対象とする。救急救命センターなどがこれに相当します。

以下では、初期救急のことを軽症、二次・三次救急のことを重症と呼ぶことにします。

Fig.1 夜間救急の使い分け

軽症のときの使い分け

夜間の急病となると、夜間救急病院や夜間診療所を思い浮かべがちです。しかし、まずはかかりつけ医からということを忘れないようにしましょう。持病やアレルギーなどあなたの体のことを誰よりも知っているのはかかりつけ医です。かかりつけ医に診察してもらえるようなら、それに越したことはありません。

問題なのは時間外や診療科目外などの理由で、かかりつけの医に診察してもらえないときです。このときは地域の夜間救急診療所に直接連絡をするなどの対処方法も考えられますが、もっとも賢いのは医療機関案内サービスを利用することです

医療機関案内サービスは、その時間に診療可能な病院を電話やホームページにより案内する公共サービスです。夜間救急は夜間専門の診療所だけでなく、病院が交代で行っている(輪番制)地域も少なくありません。医療機関情報サービスでは夜間診療所だけでなく輪番病院も含めた上で最適な病院を案内してくれます。

さあ無事に病院が見つかりました。あとは病院に直行するだけ....ちょっと待ってください!たとえ医療機関案内サービスで案内されたからといって直行してはいけません(※1)。行ってみたものの、混雑しており診療できないケースもあるので、必ず事前連絡を忘れないようにしましょう。

(※1)医療機関案内サービスで案内された病院に行くのに救急車を使うことはできません。交通手段は各自手配しましょう。

最後に一点だけ補足させて下さい。救急車は重症かつ緊急性の高い患者を搬送するものです。ご存知のように、救急車の不適切な利用が原因で出動件数は急激に増加しており、近い将来、緊急性の高い場合でも救急車を利用できなくなる恐れが出てきております。やむを得ない場合を除き、軽症のときには救急車を使わないで下さい!

続いて重症のときの使い分けや翌日の対処を勉強しましょう。

重症のときの賢い使い分けを読む

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