どういうときに利用する?

民間救急 -新しい医療体制 (1)-で見てきたように、民間救急は医療行為・救急走行はできませんが、病院以外の場所への搬送も受付けてくれます。そこで、一般的には以下のような利用をされています。

  • 救急車を呼ぶほどでもないが、病院に患者を連れて行きたいとき
  • 入院・退院・通院・退院のときや一時帰宅のとき
  • 温泉治療・リハビリテーションや、小旅行に出かけるとき
  • 歩行困難な方・寝たきりの方を搬送するとき
  • 空港・駅から病院や自宅へ寝たまま移動するとき

どうやって利用するの?

東京都では東京民間救急コールセンター(TEL 0570-039-099)が24時間案内を実施していますが、文字通り民間の企業なのでご利用の際は各会社に直接申し込むことも可能です。東京消防庁認定事業者一覧を参考にして下さい。

利用料金は?

料金は「運賃」+「ケアチャージ料」(+「オプション料金」)の合計です。運賃については、下の表1に示す国土交通省の認可した料金体系をとっています。車庫を出発して患者の搬送を終え、事業所の車庫に帰着するまでの、時間と走行距離のどちらか多いほうの料金が適用されます。ケアチャージ料は最初の1時間までは3,150円で、以降30分ごとに1,575円加算されていきます。

例えば、15km走行し、1時間以内のときの料金は 7,140+3,150=10,290[円] になります。これは新幹線「東京」-「名古屋」片道料金、山手線「渋谷」-「新宿」34往復、ディズニーの1デーパスポート2枚に相当します。かなり高額に感じられるでしょうが、人件費に加え、車内消毒などの維持管理費が非常に高額であるため仕方ないようです。

表1 運賃概算表
距離 [km]時間 [h]税込運賃 [円]
7.50.53,890
1517,140
30213,650
45320,160
60426,670
75533,180

サポートCab(サポートキャブ)の導入

東京民間救急コールセンター(TEL 0570-039-099)では、平成17年9月9日から、民間救急に加えて「サポートCab(サポートキャブ)」と呼ばれる救急タクシー[※1] を案内するサービスを23区・武蔵野市・三鷹市の地域で開始しました。さらに、平成17年12月には利用エリアが多摩地区に拡大され、現在は都内全域で利用できるようになっています。

サポートキャブは心臓マッサージ、人工呼吸、AED(自動体外式除細動器:心臓へ電気ショックを与える装置)などの救命手当ての技能認定を受けた運転手が乗車し、応急手当のできる器具(現在のところAEDは未搭載)を備えつけております。なお、サポートキャブの料金は運賃(送迎のタクシー代)のみで、ケアチャージ料はかかりません。料金詳細は東京民間救急コールセンターホームページを参照ください。

民間救急の課題

東京民間救急コールセンターの本格運用、さらにはサポートCabの導入。東京都の取り組み自体は非常に積極的です。しかしながら、東京民間救急コールセンターの平成17年7月末までの電話受付数は1日に10件程度と極めて低調で(産経新聞社調べ)、まだ十分に認知されていないようです。 [※2] 認知の問題に加え、高額な料金の問題、医療行為や救急走行ができないといった制度上の問題など多くの課題を抱えており、今後はこれらの課題の解決が期待されています。

2005/5/21 作成
2006/12/30 更新

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東京消防庁認定の事業者一覧を作成いたしております。事業者様のホームページでは、車両写真や設備の説明がありますので、参考にして下さい。

[※1]
サポートCabは、緊急性がない場合に、ご自分で歩行が可能な方の通院や受診などをサポートを行っています。寝台(ストレッチャー)や車いすに乗ったままでのご利用はできないようなのでご注意ください。

[※2]
サポートCab導入初年度には2093件の利用があり、「救急車より気軽に呼べる」、「救命講習を受けた運転手さんだから安心」といった声が寄せられているそうです。

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